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べつにいいじゃないか - 2man liveをつづる -

 

ある友人?後輩?から山桜の盆栽セットをもらった。

 

 

私は実を言うと、人間以外の動物があまり得意ではない。

 

犬は幼少の頃のトラウマで未だ小型犬でも怖い。いやむしろトラウマの元は小型犬であったので手の施しようがない。

 

猫に関してはアレルギーがあるので近寄れない。

 

そして猫顔はアレルギーこそないがあまりタイプではない。

 

私が好きな顔は鳥もしくはキツネ系、あるいは両方のバランスをとったタイプである。

 

 

え、お前のタイプとか聞いてないって?

 

俺は自分の顔はどちらかというと犬あるいは狸だなって思う話もいらないって?

 

高校の仲良くない犬顔の同級生と、嫌いだった担任に「大田くんは犬顔だよね」ってなんの脈絡もなく言われてうんともすんともワオーンとも言えずにそれ以降全く話す事は無かったっていう話もいらないの?

 

 

 

話が逸れた。

 

山桜は育ち花が咲くのに5年かかるそうだ。

 

俺も植物という命に触れ、育てる事で何か変わるかもしれないと息巻いて説明書を読んだ時に知った。

 

何も変わらず、目だけがたちまち白眼に変わったというお話である。

 

 

 

3月18日、Chef impair spleenというバンドの最後のライブが幕を閉じた。

 

ずっと背中を追ってきたつもりだった対バンのこんにちわず、本当にありがとう。

 

最後7人でステージに立った時、それぞれ違うけど、一緒に歩いているんだなと思った。

 

 

当日は静岡朝日テレビmusicるTV@Shizuoka』という音楽番組に取材に来て頂いた。

 

本当に1日通して撮影して頂き、お世話になりました。

このお仕事に何か貢献できないかという気持ちで、今の自分たちができる演奏をやり通した。

 

 

ハンドを始めたきっかけは、テレビの前の長髪でやせ細った、少しダサい格好をしたロックスターである。

 

「ああ、俺はこの人になるんだ」

 

そう思ってお姉ちゃんの弾かなくなったギターを借り、Fメジャーで挫折、1ヶ月ウイニングイレブン8をプレイしたのち再度練習を始めたのが10年前だ。(ウイイレはリーグモードでセリエAに勝ち上がる方法がわからず、というかとりあえずセリエAが良いっしょ!としか思ってなかった為、続かなかった。

例えばアンパンマンを知り食パンマンを知らず、といったところである。)

 

 

自らがロックを志し、やる上でのアイデンティティが彼であった。

 

彼は1人という存在、2人称として存在する他者を重んじる人だった。

 

そんな人の書く曲が見事に刺さった。

人の接し方や馴染み方がわからず、悩まなくて良いことまで悩んで頭が一杯だった私は、彼の曲を聴きながら、なんとかなる、明日は良くなると言い聞かせた。

 

 

Chef impair spleenというバンドで、同じ事を体現しようとしたんだと思う。

 

初期に書いた曲を聴き直してみた。

 

ある人に歌詞が説教臭いと教えてもらったが、なるほどその通りに思えた。

 

説教は耳が痛いし、人の為と思っているだけで、実は言葉の痛いとこしか相手には残らず、暖かさはほんの少しも伝わらないのがお説教というものだ。

 

 わかりやすい言葉だと安っぽくなると思い、凝った感じや難しい言葉を調べ、勉強し、散りばめてみた。

 

 

誰かの為に伝えよう、誰かの救いになろう、ロックバンドはそういうものを体現し、形にできると信じていた。

 

 

これが音楽を聴く人にも、そして自分にも重いと気付いたのは、3年経ったのちChefを止めようと決めたその時である。

 

 

だけどそんな曲たちも、あの場所で歌った時、確かに聴いてくれた人がいたんだと思った。

曲に動かされて続けてきたんだなと思ったのだ。

 

Chef impair spleenとして作ってきたものの全ては、それはそれで良かったのである。

 

 

みんな違うから、1人としてちゃんと認める。1人として向き合う。

 

みんなで1つになろう。

 

 

もうどっちでも良くなってきている。

 

 

1人1人が違うとか、1つになろうとか、もうなんだか、そういうのいちいちうるさい。

 

別になんだって良いんだ。

どっちも正しい。でもどっちじゃなきゃダメなんてことはない。

 

なんだっていいのだ。

 

そう考えると楽しくなって、ちょっとだけ肩の力が抜けた。

 

 

まああんな贅沢は場所にまた簡単に戻ろうなんて、今の立場では言えない。

 

 

 

誰かに寄り添う事をやめた。

誰かの為に音楽をする事をやめた。

 

 

私はロックスターではない。

 

そしてロックスターにはなれないのだ。

 

今はそれで結構である。

 

 

普通の人になる。

 

普通の人として音楽を続ける事がしたい。

 

もしあの日、G-sideでお客さんと一緒に音楽をした私が、ロックスターでは全然なかったら

 

それが一番嬉しい。

 

新しい自分の始まりである。

 

 

 

今朝腰が爆裂した。

 

立てない。

 

誰かーーーーーーーーー!!!!!

たーすけてぇーーーー!!!!!